感情はエネルギー
感情が分からないというのは、右脳よりも左脳が優位になっている状態です。つまり、感じることよりも考える方にフォーカスしているのですね。
「感じる」ということと「考える」事は同時にできず、どちらかに私たちはいつも偏っています。
自分の人生を良くしていきたい/好転させたいならば、感じられていることがとても重要です。
多くの場合は、「考えること」でどうにか状況に対応しようとしていますが、エネルギーを理解して今の状況を変化/好転させていくのであれば、「考え」だけで変えようとするのではなく「感じていること」も変えなくてはならないのです。
感情は自分から発しているエネルギーです。波動ともいえますが、そのエネルギー状態を変えることで現実は変化していくのです。
感じる心を取り戻す
現代人は感じる力が弱まっている人が多くなっているようです。それは生きる中で「考えて正しい答えを見つける」のが当たり前のように教えられているからです。
学校でも「正解は何でしょうか?」と当たり前に言われますね。しかしこれが感じる力を弱めてしまっているのです。
実際にクライアントさんに何を感じるか尋ねても、分からないと答える方が少なくありません。
幸せになるとは、「幸せを感じている状態」です。幸せになるための正解を見つけるのではなくて感じることなのです。
考えの世界(思考)にはまっているばかりでは残念ながら幸福感は感じられません。考えるのをやめたときに感じられるものなのです。
正しさを求めて考え続けている限りは、感じる能力を育てられないのですね。
正しい答えなどいくらでも探せます。しかし幸せになるのと正しさは決して一致していないことをまずは知るといいと思います。
もし感じていることが分からないのであれば、始めは少しずつトレーニングをしてみることをおススメします。誰でも感じる力を取り戻すことは出来て、その力は次第に研ぎ澄まされていきます。
- ぬいぐるみやペットを抱きしめたときにどんな感覚がしますか?
- 雑誌を1ページずつめくり、これは好き/これは嫌いと感じてみましょう。
- 自分のお気に入りの曲を聴いたときの感覚と、違うジャンルの曲を聴いたときの感覚の違いは?
- 外に出かけた時に、エリアによって感覚がどう違う?
- 湯船に浸かった時の「はぁ~っ」となる感覚は気持ちがいい?
- 人に何か言われたとき、どんな感覚がする?
感情は言葉に出来なくても大丈夫です。
もし言葉に出来ないなら「あ~」などの音でもいいし、柔らかいとか刺々しいなどで表すのもいいですね。
この様にしながら、考えの世界から感じる世界へ徐々に移ることが出来るようになります。
体の感覚にフォーカスしてみる
どの部分が反応しているかを知る
感情を感じているときは、必ず体感覚を伴っています。つまり体のどこかで感じているのですね。
一般的に分かりやすいのは胃やお腹や肩などです。
- 肩がぎゅっと縮こまる
- お腹辺りがもやっとする
- 胃が締め付けられる など。
不快な感情を感じたときに自律神経が乱れて、体の特定の部分の血流が悪くなり、体の反応が起こります。
大きく感情が揺さぶられるときでなくても、感情を感じるたびに体の反応にも意識的になると、さらに感じる力の精度が高まっていきます。
感情はエネルギーです。体のある特定の部位が反応しているなら、そこにエネルギーがあるという事。
自分の周りで何か嫌だなと感じるような出来事が起こったときに、周りの人や状況に意識を向けるのではなく、すぐに自分自身の体のどこで反応しているのか/どんな感覚があるのかに意識を向け直します。
これらを繰り返すことで、あなたの感覚は次第にハッキリと分かるようになります。
感情を感じなくなったのには理由がある
あなたは生まれてからずっと今まで感情を感じていなかった訳ではありません。生まれたばかりの赤ちゃんは、誰もが感覚を感じていますね。
眠いと泣く/嬉しいとニコッとする/気分悪いと泣く
など、様々な表情を見せてくれます。
しかしいつの間にか成長する過程で感情を感じられなくなりました。それは、ネガティブな感情を感じるのが辛かったから感覚をシャットダウンしてしまっていることが殆どの様です。
誰でもポジティブな「喜び」「至福」「情熱」「穏やかさ」など感じて気持ちのいいものはもっと味わいたいと思うはずですが、不快な感覚を伴うネガティブな感情を嫌がります。
しかし感情には良いも悪いもなく、全てが同じ価値です。感じる感覚を取り戻していくにつれて、ネガティブな感情ももちろん分かるようになります。
ポジティブだけの感情しか感じないというのは不可能なのですね。
ですので、どの種類の感情も嫌がることなく感じて欲しいと思います。それが私たちが生きていくうえで体験する重要な役割となっているのです。