日本の人口は現在約1億2千万人ですが、毎日関わりを持つ人はほんの僅かですよね。
家族、会社の同僚、同級生、習い事の仲間、仕事のお客さま、などなど限られたごく一部の人との繋がりがメインかと思います。
その関係の中で自分がどんな経験をするのかは、人それぞれ全く違います。
例えば…
Bさんは周りの人たちから厳しくされて、何かと毎回否定されることが多い。頑張って努力しているのにも関わらずお客様からもあまり信用されず仕事の結果が出せない。
Aさんは毎日出会う人に親切にしてもらえて、自分が興味を持った楽しいことをどんどんやっている。周りから尊重してもらえて、そんなに頑張っている様に見えないけれど仕事での評価が高い。毎日が充実している。
あくまでも一例ですが、人の数だけ経験することは変わってきますよね。
私は子供の頃から「なんで同じ人間なのに、お金持ちと貧しい人がいたり、健康的な人と病気がちな人がいたり、いつも楽しそうな人とイライラ怒っている人がいたりとこんなにも違うんだろう？？？」と不思議で仕方ありませんでした。
そしてその答えは子供の頃には分かりませんでしたが、大人になってから信念の違いによって人生は大きく変わるのだということを知りました。
自分の頭の中で「ああなったら良いな」「こうなりたいな」と理想を描いても、なかなか実際にそうはならない。
それは自分自身が信じているネガティブな信念が、邪魔をしていたのですね。
つまり自分自身が、自分を邪魔しているのです。
信念は自分で作り出している
ではこの信念は一体どこからやってきたのか？
生まれた時には持っていなかったのに、いつから固くその信念を握りしめてしまったのか？
それは自分が繰り返してきた思考によって出来上がってしまったのです。
人は毎日何万回と頭の中では自動的に思考しています。
1回や2回同じ考えを繰り返したからといって信念になるわけではありません。
何かきっかけの出来事があって、その時から同じ考えをずっと頭の中で繰り返し始めるのです。
例えば幼少期に大好きなぬいぐるみと遊ぶのが楽しみだったとします。ぬいぐるみは古くてボロボロになっていたけれども、あなたにとっては愛着のある大切なものでした。
ある時お母さんが、あまりのボロボロさと汚さで勝手にぬいぐるみを捨ててしまいました。
その時からあなたは「私の大切なものは無くなってしまう/取られてしまう」と何度も何度も無意識で思考を始めるのです。
思考はエネルギーなので、同じ思考を繰り返しているとそのエネルギー密度が濃くなっていきます。
そしてある一定のエネルギー量を超えると、それが物質化して現実に現れます。
「大切なものは無くなってしまう」と繰り返し思考することで、次にまた同じ様な「無くなる」経験を引き寄せます。
その時にあなたは「あっ、やっぱり大切なものが無くなった！」と自分の考えを確信するのです。
さらにその思考の回数が増えていくことで、その「無くなる」という言葉は疑いようのない信念へと変わるのです。
始めは「無くなったらどうしよう」程度であったものが、繰り返すことで「絶対に大切なものは無くなる」「間違いなくそうなる」と確信するのです。
これが信念となります。
はじめは頭の中で自動的に呟いている言葉でした。
それが繰り返される事で確固とした信念となり、その信念通りの現実を見るようになるのですね。
繰り返し何度も思考した分、潜在意識には奥深くまでこの情報は刻まれますので、自動的にその情報は現実化されていきます。
だからこそ、無意識だろうが意識的であろうが、何を頭の中で考えているのかに気づく必要があるのです。
人は頭の中の声には無頓着です。
しかしその頭の中の声が繰り返される事で信念になるので、実はその頭の中の声が人生を左右しているのですね。
その事に気づけると、自分の人生を大きくシフトできる様になるのです。
